政治インテリジェンスサークル・ripec通信

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イスラエル軍諜報部の誤認

 

イスラエル軍諜報部の誤認

 

 イスラエルの存在を許さないとして、イスラエルを徹底的に糾弾するイラン。このイランへの空爆も辞さないとするイスラエル。

 

 

この、近い将来、中東戦争の最大の発火点になる危険性のある両国は、相手国の内情・軍部の動きをを察知する目的で、現在、水面下で激しい情報・諜報戦争を展開している。

 

諜報戦争では圧倒的に優位に立つイスラエル。現在、イラン軍の諜報部の中には、イスラエル軍特殊部隊サエレト・マトカルの諜報組織が「潜り込み」、その細胞組織=通称「ユニット8200」が形成されている。

 

イスラエル諜報部は、長年、ナチス・ドイツの残党の所在を追及し続けている。サエレト・マトカルは、「ユニット8200」からの情報を分析し、既に、イラン軍部が反ユダヤ=反イスラエルを掲げるナチス組織と提携関係にある事を突き止めている。この「ユニット8200」は、ナチスの残党である元ナチス突撃隊のオ ットー・スコルツェニー大佐が創立し、その弟子=後継者達によって経営されている兵器貿易商社、ドイツ・ボンに本社のある「メレックス社」が、反イスラエル・反ユダヤの立場から、イランへの兵器密輸・供給を、近年、急速に拡大させていると、サエレト・マトカルへの報告を上げて来ている。

 

 しかし、ドイツのボンに調査の焦点を絞る事は、反ナチスの思想イデオロギーに囚われ過ぎであり、サエレト・マトカルが、ボンのメレックス社に監視の焦点を絞る事は、諜報・情報収集の面で遺漏を生み出す危険性がある。

 

このメレックス社の運送部門を担当している海運会社=トランスマリティーマ社は、ペルー、コロンビアにも支店を持ち、特に、このトランスマリティーマ社の幹部から、独立し、現在、個人で兵器密売を行っているパキスタン人の武器密輸商人アリフ・ダラーニが、アメリカ・カリフォルニア州に「非正規のメレックス社の 支店」を作り、そこからアメリカ製の兵器=地対空ミサイル等をイランに密輸している。ここがイラン軍部の、現在の、兵器密輸の最大拠点である。このダラーニは、メレックス社と、現在、全く関わりが無く、ナチスとも関係が無い。

 

ナチス=反ユダヤ主義者の残党狩りという、思想イデオロギーに囚われ過ぎると、営利主義・ビジネスベースで、思想・信念等々に関わり無く動く、兵器と人脈の物流を、世界で最も優秀と言われるイスラエル軍諜報部は見逃す事になる。

 

 

 

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記事1~3について

 

 

 

*・・・現代社会では、露骨な形で「~民族は劣悪である」等々と人種差別思想を述べると、誰でもが、顔を背け、嫌悪の表情を浮かべる。そのため、「自分は人種差別主義者ではない」と、どの差別主義者も自己弁護した上で、密かに差別をアオリ立てる。日頃は善良な、人柄の良い人間の中にこそ、こうした抜きがたい人 種差別思想が潜んでいる。記事1の、ワーテルローの戦いの例が、その好例である。

 

一方、ユダヤ人差別を目の敵にし、ユダヤ人を擁護しようとする側にも、イスラエルが繰り返すアラブ人の大量虐殺のように、アウシュビッツの虐殺以上の残虐行為を実行している、ジレンマが見て取れる。

 

否定する者は、否定される対象の性質によって、逆に自己の性質も「規定される」。

 

この「逆規定」、「囚われ」は、記事3の、イスラエル軍諜報部の、イラン軍武器密輸に関わる情報の誤読に、明確に出ている。

 

一定の人種・民族を擁護する者も、逆に一定の人種・民族を差別・否定する者も、「人種・民族思想の囚われの民」である事に変わりは無く、その「点で同一」である。

 

この「同一点」の中核部分が、敵対勢力の「皆殺し」思想である。

 

この認識水準では、「民族・人種」思想は、「他者皆殺しの肯定」思想と同義になる。

 

ベネディクト・アンダーソンは「想像の共同体」の中で、人種・民族という概念は実在する何かを指すものではなく、人類が勝手に生み出した空想の産物である事を論証している。

 

 

by AL